『スラムドッグ$ミリオネア』

チケットと座席をネットで買って見に行ってきました。
こんなこともできるようになってるんすね。
ひさしぶりに新しい映画館行ったんで、ちょっとびっくりしました。
お洒落できれいで、しかも座席間が広くて快適。
日比谷シャンテです、ちなみに。


で、『スラムドッグ$ミリオネア』
アカデミー賞の作品賞、監督賞などなど、各国の賞を獲った作品。
いやーおもしろかった。
120分がすごく短く感じて、テンポがとてもいい。
音楽、映像、物語がそれぞれにいいクオリティで融合してる。
どれかが際だつわけではなく、ひとつのものとして機能している。
あえて言うならテレビ的。
とても見やすい、どこか「映画」のようにとんがった感じがない。
映像は動きのシーンはとにかく動く、カットが切り替わる。
躍動感たっぷりで、ここらへんは現代の監督っぽさ。
PVとかCMを普段からみてる世代だからなのかはわからないけど、この辺のテンポ感覚はすごくいい。
人物をしっかりとアップで獲る撮り方もわかりやすい。
誰が誰かなのかがわかる(外国人て誰が誰か途中でわからんようになったりする)
個人的には遠景とか撮るときの、微妙に屋根とかの線に合わせた斜めアングルが好きでした。
かっこええもん。
そして、音楽。
うまくインドの音楽?を取り入れながら、ノリのいい感じでどんどんテンションをあげてくれる。
この使い方はうまい。
あまりにも土着的すぎず、あくまで「映画」のなかでリアリティに浸ることができる。
テーマパーク的ですか。
んでストーリーもミリオネアの問題とともに主人公の人生を追体験しつつ、
同時にミリオネアも進行し、そして尋問される主人公、サスペンス構造。
子役がしかもまたかわいい。
あの声とか動きは反則モノ。
おっきくなっても似てる人使てるしね(私から見て)


全体としてうまく調和がとれて、物語も映画的に破綻なく。
ザッツ、ハリウッド。
いいエンターテインメントに仕上がってます。
まぁハリウッド独特のなんとなくの居心地の悪さ、ラストサムライとかで描かれてるようなかんじなんだろなーって思うとこ。
それでもインドを感じ、日々の活力を得ることのできるいい作品です。
やっぱり映画はみて幸せを感じたい、パワーをもらいたい。
そういう意味でもテーマパーク、ディズニーランド、いやUSJすかね。
いただけない点としては、最後の踊りのシーン。
ボリウッドへのオマージュなんでしょうが、如何せんクオリティ低すぎ(笑)
もっとできたでしょう、あんだけ完成度高いのに残念です。
何はともあれ、ひさびさにハリウッドを感じさせてもらいましたー
では