『マエストロ』『茄子』

最近出費が激しいです。
あまり後先考えず、とりあえず「買う」みたいな。
ご飯も少しいいの食べてしまったり。
ストレスのせいにしときましょう。


『マエストロ』全3巻
前から話は聞いていて、文化庁メディア芸術祭にもでてたし。
ってことで衝動買い。
ひさびさに鳥肌の立ったマンガ。
話がラストに近づけば近づくほど、コマを読み進める目、ページをめくる手、一つ一つが遅い、緩い。
次へ次へ、先へ先へと逸る気持ちと現実がリンクしない。
最後は左手に感じる残りページの少なさが寂しくてしょうがなかった。
『のだめ』も好きだけど、今はそれ以上かな。
ピアノの森』よりこれでしょう〜(笑)

解散が決まって、残された団員達に届く再結成の話。
型破りの指揮者とそれに翻弄されながらも、離れ、そしてまた集まる団員達。
ひとりひとりに光を当てながら、一つへ集約していく、オーケストラ。
ん〜読んでください、貸します。
迫力が違います、線は細いのにね。


『茄子』全3巻
黒田硫黄の作品。
『アンダルシアー』とか『スーツケースのー』がアニメにもなってるから知ってる人もいるのでは。
もともと『セクシーボイスアンドロボ』でなんとなく惹かれて、全巻セットが安かったのでまたまた衝動買い。
こちらはマエストロとちがい、線は太い。
しかし迫力以上に繊細。
濃い黒の画面とハンディカメラで切り取ったような構図。
わりと好きです、話も含めて。
僕の苦手な茄子がわんさかでてきますけど…



となんとなく対照的な2作品でしたが、両作品ともマンガでしかできない、てな気がします。
映像でもこれは伝わらないでしょう。
文字だけに起こしてみてもこれは伝わらない。
マンガというメディアのすごさは、やはり人が「絵」を書いて、「文字」を書いてるとこにあるんだろうね。


んて気どったこと言ってますが、単純に「好き」なものは「好き」です。
では