『夏目友人帳』『続夏目友人帳』

少し前にいっきに見たのですが、書いてませんでした。
夏目友人帳
緑川ゆき原作。
動かない場面多いし、OPEDも使い回し多いしで、お金的にしんどそうでしたが、
全部で26話をすらっと見られるくらい、まぁよくできていました。
基本一話完結で、よく言えばさわやか。
悪く言うと灰汁がない感じ、空気みたい。
妖怪モノではありますが、蟲師とは似てるようでだいぶ違う。
ん〜なんか浅い?薄い?
話が軽いというか薄いので、逆に安心してたくさん見ることができる。
第三期やったとしても、見るやろね。


少し内容に立ち入ると、
「さびしさ、ひとりぼっちと家族」みたいなんをテーマに、
妖怪とばかり(勝手に)シンパシーを感じている主人公がいるわけ。
またこの主人公夏目がよくこける。
妖怪に追っかけられて逃げて、走って、こけて…
やばいっ
ってときに「ニャンコ先生」斑、登場みたいな。
このパターン多かったな(笑)
じつは強いはずの夏目はずっと弱い、これは少年マンガならまぁない展開。
少しずれてしまったけれど、
夏目は「見える」ばかりに人間社会とはうまくいかない(と思いこんでる)
そして、常に自分と同じ境遇の人、共感できる人を探している。
その対象は人間だけでない。
そこから彼は「人間」か「妖怪」かの間で悩む。
けど、これは中高生の時のどのグループでつるむかで悩む感じに似ている気もする。
そこらへんの、うじうじした感じも女性作者?ならではと感じたり。


最後に。
妖怪ものが日本における古典的ファンタジーの位置をしめているとすれば、
これはその点をうまく踏襲して青春モノにしたな、と。
目新しさはまるでないけど。
はじめの友人帳というおもしろい設定もあんま使ってないし。
だから、基本的には中高生がいろんな妖怪、世界をみて成長する。
そのなかで不遇だった主人公が家族を知る、みたいな話でよろしいんでないでしょうか。
どうみても疑似家族だし、友人ごっこかもしれないけど、あまりにリアルやとさらっと見れへんわな。
では