『萌の朱雀』

ひさびさ。
1ヶ月は前に見た作品やけど。


河瀬直美監督がカンヌでカメラドールを受賞(1997年)した作品。
その後『殯(もがり)の森』でカンヌで審査員特別賞を受賞。
舞台は過疎化の進む奈良の山村。
空気感で進むお話。お話よりは空気を感じる作品だと思いました。
だって、おもしろくないからね、ぶっちゃけ。
ただ出身地が近いこともあって、涙出てきます、普通に。
ん〜それがええんでしょうか。
誰もが?持っている郷土愛、ノスタルジーのようなものに訴えかけてくる?
過疎の村
中学生の淡い恋
そして映像の昔の記憶
トンネル
全てがノスタルジーを煽る。
山の風景、人々の会話、音、風。
感じることができる、という意味で「いい作品」かもしれん。
そして、それを海外の人(特にヨーロッパ)に感じさせる力、理解させた力が、カンヌでの受賞につながったんかな。


一方で私にとっては極めてローカルで、日本の人が漠として思い浮かぶような村ではない。
正直、なんか外から見た人が撮った作品。
なんとなく美化しすぎというか、薄いというか。
冷静なカメラ、といえば聞こえはいいけど、きれいに描きすぎかな。
山村のドロドロはダム反対のドキュメンタリーとかでありそやけど。
では