『よせよせ、ジョニー』

またまた続いてイタリア映画。
原題は『Lascia perdere, Johnny!』
ベンティヴォッリョ(Fabrizio Bentivoglio)監督というイタリアの「伊達男」俳優が撮った処女作、らしいです。
いいですね、空気が。
別に肩肘張らず見ることができる、そしてまぁそれなりに楽しい。
のほほんと、そして多少けだるく。
好きな空気感です。


話としては若者が廻りの大人達に翻弄されつつ、社会にって話でしょうか。
母親や年上の女性との関わり、そして師や導き?惑わす大人たち。
こういうと何の話やねん、て感じですが。
端的に言うと「ブルースブラザーズ・イン・イタリア〜青春編、そして旅立ち〜」のノリです。
これがいいんだわ、ゆるくて。
台詞の一つ一つも細かくて、笑いどころ、というか突っこみどころもしっかり。
時代設定が70年代らしく、そのノスタルジック雰囲気に合ってます。
ラストの方の霧と雪の北部のシーン、これはあんまり好きではないんですが、
そのシーンだけ見てると旅立ちの寂しさというか、うつうつとした孤独な感じが伝わってきます。


たぶん見ろっていうような名作ではないかもしれませんが、安心して楽しむことのできる作品だと。
基本的に悪い人はでてこないし、みんな単なるいい人でもない。
一筋縄ではいかない人たちばっかですが、それがまたおもしろい。
どういうときに見たらいいんでしょうね、難しいです(笑)
ヒマならって感じで、土日の昼下がりとかいいんでないでしょうか。
では